終点のはずの駅で、車掌が「まだ先があります」と告げる。時刻表には載っていない便が、谷の向こうへ向かうらしい。乗る前に駅員へ尋ねるか、置き忘れられた荷物を調べるか。それとも今日は引き返すか。最初から世界を救う使命がなくても、気になる選択があれば冒険は始まります。
HoneyChatのワールドでは、あなたが主人公として行動し、AIが周囲や登場人物を描写します。既成の舞台から始められるので、長い設定を書く前に遊び方を試せます。ブラウザで開き、ひとつの場面を動かしてみましょう。
最初に見るワールド
大きな設定より、次にしたいことを探す
最初は「荷物を届ける」「通行許可をもらう」など、すぐ動ける目的を決めてみてください。国や魔法の設定は、遊びながら覚えてもかまいません。
カードを読むときは、舞台だけでなく「自分がどこから関われるか」を見てください。単独キャラとの会話、決まった顔ぶれのグループ、語り手がいるワールドでは、得意な場面が違います。全体の使い方はHoneyChat完全ガイドにまとめています。

短い冒険を始めるための手がかり
いまいる場所
駅、港、宿屋。目の前の場所がわかると、調べたいものが見つかります。
すぐに動ける目的
壮大な使命より、ひとりに会う、ひとつ届けるところから。
まだ決まっていない結果
行動を試みて、世界がどう返すかを受け取ります。
剣と魔法が好きなら、Medieval RPGのような既成の世界が入口になります。転生や異世界ものを中心に遊びたい場合は、異世界AIロールプレイのガイドがより具体的です。このページではジャンルを限定せず、文章で行動を選ぶ遊び方を扱います。
行動と、その結果を分けて書く
「駅員に便の行き先を尋ねる」は行動です。「駅員はすべて説明し、無料の切符をくれる」まで書くと、相手の返事も決めています。まず自分の側だけを動かすと、聞き返されたり、条件を示されたりする余地が残ります。その応答にどう返すかが、次の遊びになります。
次はこのガイド用に書いたオリジナルの導入例です。実際の出力や既成カードの内容を再現したものではありません。使うときは、選んだ世界に合う部分だけを取り入れてください。
私は成人の配達人で、この町に来るのは初めてです。夜明けまでに、封を切っていない小包を届けたいと思っています。特別な力はありません。まず、町から先へ進める道を知っているか尋ねます。相手の反応と周囲を描き、私の次の行動を決める前に止めてください。日本語で続けてください。
返答が長すぎる場合は「次に私が返事できるところまで短く」と頼めます。登場人物が急に増えたら、目の前の相手との会話に戻します。文章の整え方を掘り下げたい方は、AIロールプレイの書き方ガイドも参考になります。
最初の場面を動かす流れ
ワールドの説明を読む
舞台と導入が、自分の遊びたい雰囲気に合うか確かめます。
始まり方を選ぶ
表示される導入、返答スタイル、難易度を確認してチャットへ進みます。
自分の行動を試す
何を言うか、何を調べるかを書き、結果は語り手に任せます。
起きた変化に返す
新しい大事件を足す前に、目の前の返答を受け止めます。
すでにある、冒険を支える仕組み
HoneyChatのワールドには、場面の状態とNPCごとの評判があります。登場人物との関係を、それぞれの文脈として扱うためのものです。全員に共通する善悪スコアでも、特定の台詞で必ず報酬がもらえる仕組みでもありません。
記憶の「事実」、ストーリージャーナル、シーンの指示も、すでにある機能です。ただし役目と利用条件は別です。記憶があるから訂正はいらない、と考えるより、重要な設定を確認できる手段として使うのがおすすめです。記憶機能を扱った記事では、長く話すときに見るポイントも紹介しています。
ジャーナルには確定したこと、指示には進め方
ストーリージャーナルはPremium以上で使う、物語の確定事項を書く場所です。「小包は未開封」「橋は閉鎖中」「駅員にはまだ届け先を伝えていない」といった、次の場面でも守りたい設定を整理します。感想や将来の展開案まで全部入れる必要はありません。
シーンの指示はVIP以上で使う、現在の描写方針を伝える場所です。「短い会話で進める」「主人公の返事を決めない」「緊張は保つが結末を急がない」などが向いています。出来事の記録と演出上のお願いを分けると、自分でも修正すべき場所がわかりやすくなります。
記憶の事実を編集・削除できる回数にはプランごとの条件があり、事実を手動で追加する機能はElite以上です。使える文字数や操作は画面に表示される条件を確認してください。ゲストのお試し画面には、アカウントの永続的な記憶機能がすべて出るわけではありません。
メモの役目を分ける
| 書く内容 | 配達の場面なら | |
|---|---|---|
| ジャーナル | すでに確定した設定 | 小包は未開封。橋は閉鎖中。 |
| シーンの指示 | いまの描写の進め方 | 交渉を急がず、私の返事を待つ。 |
| 記憶の事実 | 個別の覚えておく情報 | 私は配達人で、駅員ではない。 |
| NPCの評判 | その人物との関係 | 案内人は以前の約束を気にしている。 |


「疑っている」と「わかっている」を混ぜない
推理めいた展開ほど、メモの言い方が大切です。「案内人が小包を盗んだ」と書けば、物語の確定事項になりかねません。まだ根拠が足りないなら、「案内人を疑っている」と書きます。自分の仮説が、そのまま真相として扱われるのを防ぐためです。
短い記録の例を挙げます。これも、このページで考えた内容です。
現在地:閉鎖中の橋、夕方。目的:夜明けまでに小包を届ける。確定:小包の封は切っていない。駅員は別の道を知らない。未確認:川沿いの案内人なら渡る方法を知っているかもしれない。次に決めること:案内人を訪ねるか、町に残って情報を集めるか。
矛盾は、起きた場所で小さく直す
小包を開けていないのに、中身を見たことになった。そんなときは「小包はまだ未開封です。橋の前で返事を待っている場面から続けてください」と、誤った点と戻る場所を指定します。町の歴史を最初から書き直す必要はありません。
同じ誤りが続くなら、使っているジャーナルや記憶の事実にも違う内容が残っていないか確認します。会話だけで直したつもりでも、別の場所に矛盾した設定があると、また引っ張られることがあります。
別の選択を試したい場合は、それを意図的な分岐として伝えます。「橋の場面に戻って、別の交渉を試したい」と言えば、何を変更したいかが明確です。訂正と、新しい枝を遊ぶことを分けておくと、続きを整理しやすくなります。会話を中心に遊びたい場合は、なりきりチャットのガイドも役立ちます。
続きを戻すときの確認
確定した設定をひとつ示す
何が間違っていたか、短く具体的に伝えます。
使っているメモをそろえる
ジャーナルと事実が、続けたい版の設定に合っているか確認します。
次に返せる場面へ戻る
未解決の問いや途中の行動を、続きの出発点にします。
難易度と、文章のテンポは別に考える
夜の短い時間に遊ぶなら、簡潔な返答で、選択の直前に止まる形が向いています。景色や会話を味わいたい日は、長めの描写でもよいでしょう。ただし、文章が長い間に主人公の決断まで済んでしまうなら、区切り方を変えてみてください。
ワールドの開始時には、返答スタイルや難易度の選択肢が表示されます。HardはPremium以上、HardcoreはVIP以上で、モデルによって利用できる条件も変わります。現在の難易度は語り手への方針として働きます。厳密な数値判定を行うTRPGルールエンジンと同じだとは考えないでください。


RPG・ダイス機能は準備中
HoneyChatでは、ワールド向けに任意で有効にするRPGインベントリとd20判定を開発しています。予定している流れは、判定前に難易度や修正値を示し、その結果に沿って物語を続ける形です。これらの機能はまだ利用できず、公開日は未定です。 評判、記憶の事実、ジャーナル、シーンの指示は、現在も冒険を続けるために使えます。
小さな区切りで終えると、次も入りやすい
初回から長編を完成させようとせず、ひとつの変化まで遊んでみてください。渡る方法が見つかった、条件を断った、届け先の人物が不在だとわかった。その時点で止めれば、次に考えたいことが残ります。
Freeアカウントは一日20メッセージです。ゲストのお試しには別の上限と保存期限があります。ジャーナル、指示、モデル、写真や音声などの利用条件はプランごとに異なり、メディアは別枠です。音声は合成されたメッセージで、実在の相手との通話ではありません。詳しくは料金比較の記事をご覧ください。
物語の機能と利用条件
Freeアカウント
一日二十メッセージ。ゲストには別の制限があります。
Premium以上
ストーリージャーナル。文字とメディアは別枠です。
VIP以上
現在の描写方針を伝えるシーンの指示。
Elite以上
記憶の事実を手動追加。編集にもプラン条件があります。
HoneyChatなら、出来上がった世界の入口から、自分の判断で先へ進めます。まずは気になる導入を選び、ひとつ尋ねてみる。冒険の続きを決めるのは、その返事を読んでからでも遅くありません。
参考にした公開資料
AI Dungeonの遊び方、同サービスの記憶の説明、SillyTavernのグループ会話資料では、それぞれ別の製品の考え方を確認できます。そこで紹介される操作がHoneyChatにもあるという意味ではありません。このページの導入とメモ例は独自に作成しています。



